あて先のない手紙その2

昨日からの続き。
【あらすじ】
僕らが無脊椎動物に教えてあげられること。
昨日、多くの無脊椎動物が、いかに自分の体にコンプレックスを持っているのかを書いた。
「ちょっと、くびれが消えかかってきた。」
「俺の手、もうちょっと繊細な動きができないかなぁ。」
「もっと、足の数が少ない方がいいのに・・・。」
「キスのとき、複眼が目立っちゃって・・・。」
「体の中に、芯があったら、もうちょっとしっかりしているように見えるのに。」
という、かなり重要なファクターを抑えて挙がったのは、
「体、もうちょっと大きくならないかな」であった。
こう思っているからこそ、オスは求愛ダンスで体を大きく見せようとし、メスは体の大きいオスを選ぼうとするのだ。
奴らに教えてやろうではないか。
「こうすれば、求愛ダンスのとき、もっと体が大きく見えるよ」というものを。
「刑期3年を終える」
この経歴により「あの人、何かすごいことやったんだわ」と「あの人、3年も生きれたんだわ」ということを思わせることが出来る。
もちろん、実行できていなくてはならないが。
「本物よりちょっと小さい1円玉をつくり、その上で踊る」
大きさというものは、比較できるもの、スケールが必要である。
この場合、多くの無脊椎動物が1cmにも満たない点であることを考慮し、にせスケール1円玉を用意させてもらった。
もちろん、1円より大きい無脊椎動物は「マッチ棒」「東京タワー」などを、にせスケールとして用いてもよい。
「踊りながらちょっとずつ近寄る」
かなりバレやすい方法かもしれないが、ダンスが驚異的にうまければ、メスは近づいてきていることに気付かない。
トンボの前で指を回転させながら接近しても、トンボが逃げない理論と同様である。
オスはかなり魅惑的なダンス能力を求められる。
「株に詳しくなる」
「携帯電話を3台活用する」
キーボードなんかを同時に複数扱えたり、高頻度で無脊椎文字を含んだメールを出せる無脊椎オスに対して、無脊椎メスはあらゆる分泌器官から性フェロモンを出すことをためらわないのだ。
「すっごい襟の服を着る」
自分の大きさくらいの襟のある服なら、それだけで2倍の大きさになれる。
ただし、必ず立てなければならない。
寝かせると、マントのようになるからである。
まぁ、こんなところだろうか。
どれも、かなり前準備は必要だ。
しかし、出来さえすれば、必ずや「求愛ダンス」の効力を増すことが出来るだろう。
よかったな、無脊椎。
ということで、これを伝えるべく、僕は無脊椎動物の前でバンザイすることにする。
次回
完全合体キングブレイザー第3話 「悲愴のアールフォリア」
お楽しみに。

「あて先のない手紙その2」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    無脊椎なんてどうでもいい。
    はやくキングブレイザーを!

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    このタイミングで、次回を書いているので、キングブレイザーのことを待たれると、少々心苦しい。
    ちゃんと触れてるけどね。

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