夢賃

明石家さんま司会で、正月にやる番組に「あなたの夢かなえます」のような内容のものがある。
不特定多数の人にインタビューし、その中で番組の嗜好に耐えうるものをいくつかチョイス。
番組でさらにしぼり、TVやら風水の力を利用して実現させるのだ。
過去のケースでは、確かマイケル・ジョーダンに会うとか、マイケルのジョーダンさんを訪問するとか、バスケのうまい、背の高い人からレクチャーを受けることができるとか、そういうのが実現していた。
番組を見たことのある人は知っている。
その場で挙げられ、実現してもらえる夢というのはユニークであり、「夢TOP10」からすると「8から10位」のものであることを。
「月に行きたい」
「空を飛びたい」
誰もが思う、夢TOP10でも上位と思われる事象。
これらをインタビュー時に挙げても、おそらく取り上げられないだろう。
ユニークでないし、TOP10上位。ちとムズイのである。
せいぜいTV的な代替処理で終わるはず。
(それはそれですごい経験だけど・・・。)
ならば、「いちごジャムのフタをあけてほしい」などの方がまだ採用される可能性が高いと思う。
ユニークだし、TOP10ではスポットライトにも入らないだろう。
「すぐ終わっちゃうじゃん」との声もありそうだが、文章の頭に「パワーショベルで」と付ければあら不思議。
パワショ歴20年のベテランの紹介と、筆を装着し字を書くデモンストレーションが必要となり、番組的に映える要素となる。
ただし、多くの視聴者は「パワーショベルでいちごジャムのフタをあける」夢を持つ人物は皆無であると考えている。具体的に言うと、いないということすら考えていない。
よって、「こいつ狙ったな」的な印象を与える可能性は高いだろう。
かなってほしい夢だけど、まず採用されないこと。
採用されそうだけど、引き出しにしまってある机のどこかの部品くらいにどうでもいいこと。
インタビューのあいだ、我々は「TVで、ぎりぎりいけるヤツ」を夢から探さなくてはならないのである。
だから、前もって準備しておくべきだ。
今日ものんびり。
明日へ続く。

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