無言の道標

一日中部屋に引きこもって、グミにまち針を刺したり引っこ抜いたりしていると気分が滅入ってきます。
そんな気分を解消するため、僕は土曜日にはとにかく行動するようにしました。
よって、僕のカレンダーの土曜日欄にはフラグがおっ立ってます。
先週は、おそらく一生縁がないと思っていた場所、美術館に潜入しました。
中学三年間、僕の人物画はどんな人を描いても同一人物で、必ず左を見、瞳孔のひらいた目で空虚を見ていました。
もちろん、画法とか構図とか分かりません。
しかし、とにかく1?2時間ばかり、自分をどこかにぶち込みたかったわけです。
とにかく上野に行ってみました。
その時は、何だか聞いたことのある「二科展」というものがやっているようでした。
げーじつが理解できないとはいえ、そんな場所に行く僕は何ともいえない気分。
途中、足間が紐でつながったズボンをはいた黒ずくめの青年がいました。
彼の今日のテーマはアーミッシュだろう。
その質素さを黒ずくめの服として、現代文明に頼らないとする規律を、まるで拘束具のようなズボンで表しているのだろう。
とか、どうにもヘンな感じ方をする一方
「まず転ぶだろう。」
「誰かに蹴り上げられても、防御できるじゃん」
とかも考えてしまう。
もちろん、両方げーじつ的な感じはしないので、ここからみても僕の辞書に芸術という文字はないでしょう。
たぶんカ行ない。
カ行のない僕でしたが、どうにか上野に到着。
上野の美術館に自分をぶち込むことに成功しました。
二科展。
僕の思っていた美術館のような、点々と絵があるという感じではなく、結構ところせましといった感じで展示してありました。
今回は、そういう会だったのかもしれません。
え、内容?
あの場所で僕ほど「わっかんねーなぁ」を連呼していた人はいないでしょう。
ただ、牛が好きな絵描きさんは結構多いように感じました。
あと、二科展では油絵以外にも彫刻やポスターデザイン、写真などのカテゴリもあるようで、展示品はかなりの数がありました。
そして、その数とほぼ同数の「わっかんねーなぁ」が生まれました。
なんだかんだ言って3時間ほどうろちょろしましたが、わかんないなりに面白い時間を過ごすことができました。
もうすぐ秋だし、行ってみれ。
そう。
わかんないから面白いとも言えそうです。
わかんないから色々経験とかを総動員するしね。
ちなみにこの日の「わっかんねーなぁ」は、上野駅近くにあった、美術館への行きかたを示した看板の前から始まりました。

「無言の道標」への6件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    見る目を養うには優れた芸術品を見ることよりも、日常の風景よく見ることが大切です。
    なにげない空間から得られる感動こそが、感性を豊かにするのです。
    偉大なる画家 N・H氏の手記より抜粋

  2. SECRET: 0
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    偉大なる画家は助詞なんて土臭いものは使わないんですね!!。

  3. SECRET: 0
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    これこそが芸術であると解からんは・・・。
    ミジュクモノメ。

  4. SECRET: 0
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    もう、のってあげることはできません・・・。

  5. SECRET: 0
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    芸術は爆発だ。
    わかる、わからない。ではなく、インスピレーションだよ。
    今になってズゴックのデザインが斬新だと気づいたりね

  6. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    僕は今でもガンダムよりはズゴック(量産型)です。

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