虹の果てには

僕は生来、あんまり服装とかに興味がありません。
服が2着あれば、それをとっかえひっかえで過ごせるし、ズボンにいたっては、もらい物や親、姉のものを勝手に拝借、今までほとんど自分で買ったことがありませんでした。
でした。
ということで、今日は自分で久しぶりにズボ?、ズボなんとか?を買いに行きました。
だいたい、足の短い僕は、自分の足の長さにズボンを合わせてもらうのが申し訳ないというか、ハズいというのか。
「この部分でお切りいたしますね。」
切られる部分が「腕章」できるんちゃうんかってくらいの長さだったりするんです。
スカートはいい。
長さが社会的に自由だから。長いとウェディングだし、短いと喜ばれちゃったりもする。
ズボンは長いと遠山の金さんだし、短いと裸の大将だもの。
とにかく、ズボンのメッカ、ユニクロ(我が家ではウニキュロ)へ。
あまり服を買うことがない僕にとって、ユニクロはアウェーであるため、とりあえず全員敵ということになります。
「おっ、君はその服に興味があるのか!!。このおませさんめ!!。」
「そんなおしゃれな服を買って、僕にどうしろと!?。」
敵の容赦ない攻撃をかいくぐり、どうにかズボンコーナーへ
さすがズボンのメッカ、ユニクロ。ズ、ズボンがあるぞ!!。さてはズボンを売る気だな!?。
男性物のズボンコーナーには、なんとかーという素材でできたものが売れ筋のよう。涼しいらしいです。
だが、その昔「リトルグレイ」と呼ばれていた僕に合うズボンはやはりありません。けど、売り場の隣には寸法を直してくれるらしい場所が。
「ズボンを買うのも初に近いのに、いきなり寸法あわせまでいくのはちょっと軽率、早いのではないか!?。」
リトルグレイが僕に囁きます。
しかし、「だったら、いつしてもらうん?。」という至極当然の反論により、ついに購入、寸法あわせへの決意をしました。
脳内スパイの情報によると、購入したズボンを「合わせ場」で計測、15分後にはあなたサイズのズボンがラララララーという仕組みらしい。
とにかく、まずは購入だ!!。
なんと、赤面しつつも、案外冷静に購入できました。おそらく店員さんには初のズボン買いとは思われなかったに違いないだろう。それもこれも、僕が子供の頃「お前は橋の下で拾ってきた」と言い、僕を泣かせ続けた両親のおかげであろう。
ということで購入後、合わせ場でさっそく狼狽していた僕は女性店員により捕縛され、買ったズボンをはいてください、と命ぜられました。
試着室でズボンをはくと、僕の目の前に金さんが現れました。つまり、ズボン長い。
店員さんに見せると、店員さんはどのくらい切るかを聴きつつ、ズボンを折り返し始めます。そこには「腕章」が。
「長さは、変じゃなければ良いです!!。店員さん、あなたに全てをゆだねますよ!!。」という意気込みで、「少し長めに」と頼みました。
僕はズボンの全てを店員さんに託し、戦いを終えました。長かった・・・。
15分後、寸法の合ったズボンを受け取りに。
「切って残った部分を腕章みたく腕につければズボンと合った腕章になるじゃん!!。」とか考えながらズボンを受け取ろうとしたとき、予想だにしない質問が!!。
「リネンの履き心地、いかがでした?。」
リ、りねん???。
どうやら、このズボンの素材のことらしい。しかし、こちらとしては、履き心地中は店員さんに全てをゆだねていて、それどころではありません。
しかし、ユニクロでは、寸法あわせは無料なのです。
そして、この質問はこれからの市場戦略に役立つデータになるのかも。こちらも客として、変なことは言えない!!。
店員「リネンの履き心地、いかがでした?。」
7942「リ、リネンね。なんか、スッカスカでした。」
初めて女装したときの感想みたいなデータを残し、去っていく7942。
外に出ると、すごくきれいな虹が。
近くにいた夫婦が、
「本当に歩いていけそうなくらいはっきり見えるね。」
僕はついさっき、歩いてたんです。

「虹の果てには」への1件のフィードバック

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    ひじの下には宝物があるよ!!腕章て隠さなきゃ(>ヮ<)

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