元の扱いについて。

先日、金賢姫のニュースが流れていた。
金賢姫(元死刑囚)という扱い。
ここで気になるのは「元」の扱いだ。
彼女だって、思い出すのが楽しくなるような子供時代をすごしたりしていたはずだ。
いや、そうでなかったとしても、それにしても「元死刑囚」はないじゃないか。
ほぼ職業の扱い。
と、ここまできて、死刑囚。
実は本当に職業扱いなんじゃないかと感じてきているが、今回は本件、関係ない。
「元」の扱いだ。
「元○○」という言い方について、注文したケーキを待つ間にいろいろ考えてみると、疑問が出てきた。
「元○○」と紹介された人は、結局今は何なのか、わからないじゃないか!!。
たとえば「この人、元オーナーなんですよ。」
い、今は…?。
今はオーナーじゃない、ということしか、わからない。
そんな情報しか相手に与えない「元○○」。
ひとつ言えるのは、「元○○」と紹介されてしまうその人の今は、「○○」よりもインパクトが低いことになっているようなのである。
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◆ある人プロファイル
昔 英国諜報員
今 ビル清掃員
これでは、どうしても色々なものが「元諜報員」に傾いてしまうのは、仕方がないことである。
「あそこで雑巾がけしている(すごいビル清掃!!)、元諜報員なんだよ。」
何気に、元諜報員の人はビル清掃がめちゃくちゃうまいような気もするが、やはり諜報員の過去は、現在のビル清掃業務をかすませてしまうのである。
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◆誰かのプロファイル
昔 居留守がうまい人
今 凄腕医者
そもそも比較できる今昔ではないが、何よりも、こうなると「元」の居場所はない点に注目してもらいたい。
「元居留守がうまい人」を持ち出すまでもなく、彼のことは凄腕医者で万事足るのである。
「元居留守がうまい人」は、せいぜい彼をいぢるときに使用されるくらいだろう。
さて、ポイントなのは、上記「インパクト」は、いいことわるいこと両方入っているということ。
金賢姫の死刑囚がいい例で、大抵のことに比べて死刑囚は「負」なことだが、いかんせん高インパクトなので、「元死刑囚」扱いとなってしまうのだ。
用は、「元○○」というセンテンスが付加されてしまう人は、よかれわるかれ、昔よりは落ち着いているのである。
次回、「元○○」で遊ぶ。

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