「トランスフォーマー」というと、やはり近頃やった映画のことになるだろう。
確か何か、すごく細かいものがわっさーってなって、ロボットに変形するシーンは、すごく細かかった。
やたら言葉足らずな文となったが、実際に、あれは形容しがたい細かさ。
ときめく細かさである。
ところで、ある年代の人間にとっての「トランスフォーマー」はファミコンゲームであり、アニメであり、キコカキコである。
ファミコンゲームは「コンボイの謎」とかいうタイトルで、間髪を入れずに主人公が破裂していくゲームだった。
僕はこの、やたら難易度の高いゲームを「無敵アイテムを取って火山の玉を壊し、高得点を得る」方法でクリアしていたような気がする。
もしこのゲームをクリアしないと家族が危ない、とかいう状況になったら、どうか「無敵アイテムを取って火山の玉を壊し、高得点を得る」方法を思い出してもらいたい。
キコカキコは、アニメ版の彼らが変形するときに発する効果音で、それ以上それ以下でもない。ただ、知っているとなんとなく言いたくなる。
また、合コンなどで何かの線を頼まれもしないのに超えてしまったとき「よーし。本当の自分、出しちゃおうかな!!。キコカキコ!!。」などと言うと、後ろに座っているサラリーマンが振り向く。
前置きが長くなってしまった。
このあいだ本屋をのぞいたとき、「映画 トランスフォーマー」が文庫本であった。
僕は、映画版トランスフォーマーは、やはりどうしても変形シーンだと思う。
本では、どのようなことになっているのだろうか。
ああいう変形をどのような形で表現しているのだろう。
一つも面白たとえが浮かばないまま、明日の僕へ託す。