「手品師が右手を差し出したら、左手を見よ」という感じのフレーズが、なにかどこかであった。
多少なりとも、口の近くの空気を吸ったり吐いたりする人生を送ると、そういう「裏を意識する」ような考えがどうしても生まれるもの。
また、「貯金しとく」と言われてお年玉を奪われたり、今日は誰とも遊ぶ約束できなかったな、と歩いていたら自分以外の全員がつるんで遊んでいたり。
そんな体験をしていると、もう少し「裏意識っぷり」が早めに生じる。
でも、そんな裏社会を垣間見た僕でも、手品のタネは見つからない。
もちろん、手品の技術もすごいんだろうけど、なんだかんだ言って結局、僕らは右手を見てしまっているのだ。
僕は意識した。
上の例における「左手」にこそ、真理があると。
「パラマウントベッド」という、介護ベッドの会社がある。
そのCMでは、以下のようなセリフをおばあちゃんが言う。
「ぱらまうーんと、楽よ。」
何か、ベッドの下にモーターがついているのか。
ベッドが寝ている人の上半身を自動で起き上がらせてくれるため、利用者、あるいは介護者も、ともに楽、ということである。
楽なのは実に結構だ。
しかし、それだけではない。
このセリフは「手品師の両腕」技法に則しているのである。
どういうことか。
手品師で例えると、差し出した「右手」は、明らかに「うーんと、楽よ。」の部分である。
そして、一見価値のなさそうな「左手」は、「ぱらま」である。
パラマウントベッドは、意図的に「ぱらま」を隠そうとしたのだ。
それほど隠したい「ぱらま」を、堂々と社名にすら使うとは。
確信犯である。
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右手を差し出したら、左手を見よ
ってのは、忍術でいうギョウシャ(漢字忘れた)の術てやつだね。
忍たまに書いてあった。
まあ、裏を読むのは大事ですよね。
あんまり読みすぎると友達失くすけど。
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「パラマ、うーんとよ」だと思っていました。「楽よ」があったとは。
ある意味、片手落ち?いや違う。指詰め?
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>>カルス
忍術にあるの!?。
となると、現代人の多くが忍法使いであることになるが・・・。
>>ダミアン
実は、よく知りません。
でも、どちらころびでも、「パラマ」がキーワードであることは変わりなさそうです。
そして「指詰め」はちょっとウマイっすね。