「わが社「死に方応援団」では、あらゆるニーズにお答えすることをモットーとしています。」
珍しい会社があるものだと、ビルの前で看板を見ていたら声をかけられた。
「人間いつ死ぬか分かりませんから。弊社でご契約いただければ、かなり突発的な最後でも、対応できますよ。」
ちょっと、イメージが湧きませんね・・・。
「例えば、お亡くなりになる前に親戚全員に看取られたい、といった契約をしていただければ、そのようにするということです。」
へぇ。
変な話、契約される方ってのはけっこういるんですか?。
「それはもう。」
プライバシー的なこともあるでしょうが、何か他にも例を挙げていただかないと、分かりませんね・・・。
「散骨を希望される方もいますし、最後は自宅で、という方もいます。そして、あらゆる手段を講じてそのようにいたします。」
他には?。
「そうですねぇ。最後は歩行者天国で、雨に打たれながら一人死にたいとかいう人もいます。誰かに刺されて、なんじゃこりゃーと叫びながら、という人も複数いますね。」
けっこう死に方を気にする人、多いんですね・・・。
「そうですね。どんな人でも生まれ方が選べない以上、死に方に執着するのはしょうがないでしょう?。」
なるほど。
では、私は「カミナリにうたれて骨が点滅し、アフロになって死にたい」で契約しましょう。
「ありがとうございます。ここにサインを。」
そして29年後の今、ゴルフをしていた私はカミナリにうたれたようだ。
病院に運ばれた私は、意識が消えゆく中、駆けつけた家族が腹を抱えて大笑いするのが少しだけ見えた。
・・・
ふと、ぼんやりした映像が、死んだはずの私の頭に浮かんできた。
どこか道を歩いている。
他の感覚はないのだが、実際に歩いているような感じだ。
しばらく歩いていると、前の方にログハウスのような建物が現れた。
「生まれ方応援団」とある。
・・・
選べてたんだ・・・。
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よく死を題材にブログを更新されてますが、まあ、あれだ。
悩みがあるなら相談してみなさい。
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さすがに「多いな」って、思いました。
とにかく、オチがつけやすいのですよ。