昨日からのつづき。
【あらすじ】
5月27日にディズニーシーに行ってきた。
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「ビッグバンドビート 」のおいしいところを全てかっさらうべく、ミッキーは完全に「これで飯食ってます」といった様相でドラムを叩きまくった。
実際、飯食っているのだろう。
着ぐるみを見る度に一抹の不安であった「着ぐるみが脱げてしまわないか」などという心配は、見ている僕にはもう存在せず、ただただその激しさと素晴らしさに圧倒された。
もしここで彼の手袋や衣類や頭が脱げたとしても、もはや好奇の目を舞台に送る者などいない。
ただ、ドラムで飯を食う何かが、ドラムを素晴らしく叩いている。
そこに「何かが見えている」認識は必要ないのである。
一瞬にして張られてしまった毒グモの巣を、生命の危険を感じ懸命に払うかのごときドラム動作が終了した。
かっこよすぎである。
だが、ここでのミッキーのエンターテイナーさはこれにとどまらない。
彼は徐にドラムセットから抜けて舞台の前に立つと、今度はタップダンスを披露し始めた。
僕が見ていた限り、ミッキーが入れ替わるタイミングはなかった。
どうも彼はドラムとタップダンスで食っているのである。
他のダンサーとともに息のあったダンスを見せるミッキー。
彼の通っていた学校にドラムとタップのカリキュラムが組まれていたことは想像に難くない。
ミニーが惚れるのも致し方ない。
ショーの終盤では最高に盛り上げてくれた演奏者、ダンサーとミッキー達の紹介がなされる。
「ここで彼らにありがとうの気持ちを持たぬものは二の腕にナンバリングの刺青」という法改正を快諾したくなる気分である。
将来の夢を抱けぬものには「とりあえずミッキーを目指せ」と言いたくなる気分である。