ガラスの靴

誰かの弁によると、人間は本来、誰でも喋りたがり屋なのだそうだ。
一見、木工用ボンドを手に塗って乾いたのをはがすことが趣味っぽい人でも実はそう。場所が変わったり、人が変わったりするだけでおしゃべりになる、おしゃべります。
一番顕著にそれが見られるのは、その人にとって得意な分野の話になったときではないでしょうか?。
会話のイニシアチブをとることに、人間というものは案外貪欲です。
わざと少しマニアックな話題を提示して、自分の流れに持っていくという人は多いんではないでしょうか。
こういう状態のとき、他の人はどうすればよいのでしょうか?。わけあって、流れを変えることができない、無視できないというとき。
もちろんその流れについていけるのであればそうして、反撃のチャンスをうかがうこともあるでしょう。
しかし相手としては、「これは皆知るまい!!。」というネタを振っている場合も多いです。
こういうとき、我々は一つの罪を犯しがちです。
「知ったかぶり」。
今、ネットの辞書に「知ったかぶり」がないことにかなり驚いていますが、こいつはかなり使っている人、多いでしょう。
日本語は便利なものです。
「あー、あれね。」
「例のヤツね。」
相手がいやな人でなければ、これでどうにか会話に食いついていけるわけです。
また、それどころか
「あの人、最近つめ伸びたよね。」
「あのドラマのプロデューサーって、○○○では雑草その一の役でしょ?。」
などの具体例を挙げることができれば逆に主導権を握れることも(秘技イニシア返し)。
仁義なき戦いなのであります。
そんな菅原文太ライクな日々に疲れてしまったアナタ。
「知らなかったぶり」はいかがでしょうか?。
得意な分野でも知らないフリをして相手に合わせます。
自分は楽できるし、相手はうれしいし。
「エー?、それってほんと?。」とか入れます。
自分の話を興味を持って聴いてくれる人を嫌いになるはずありません。
こちら側も、何だかアニキ」的な気分になれるかもしれません。
大人の階段のぼった感じ。
また、これを続けていくと、いままで「これ知らないと恥ずかしい!!」とか思っていたことも素直に聞けます。そして教えてくれます。
ただ、「知らなかったぶり」もほどほどにしないと、「知ったかぶり」以上に煙たがられる可能性もあります。
会話には、「喋る力」と「聴く力」というものがあると思います。
「知ったかぶり」は両方に効果なさそうだけど、「知らなかったぶり」は「聴く力」が養われそうな感じです。
いいこと言った。
今日はいいこと言った。
みんな!!。
いろんなところで使うがいい!!。
既に似たこと言った人!!。
自分が作ったみたいに書いて、ごめん!!。
ちなみに僕は両方ダメなので、そのうっぷんをこのブログに当ててるわけですなー。また、今回のお話は明日のブログが少々マニアックになっちゃうことがわかったための言い訳でもあります。

「ガラスの靴」への3件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    俺が7942氏と会話するときは、だいたい知らなかったぶり。
    無知じゃないぞ。ホントだぞ。

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