先日、飲んでいると隣のお客さんとぽろぽろ話すようになり、こんなことを聞くことになった。
「なにごとも、10000時間やればプロ級になれる」
手練れになるにはそのくらい覚悟を持ってやるとよい、などの比喩的表現なのかもしれないが、さてそれは何日くらいだろうと24で割り、400日くらい。
1年と少しでプロになれるのかーとつぶやくと「さすがに1日全部を費やせないでしょう」。
そうだ、確かに寝なくてはいけないし「生活的事務作業」もある。
せいぜい1日の1/3、8時間がいいところなのかもしれない。
よって、プロになるには1200日超、必要なことがわかった。
それにしても気になるのは「寝プロ」のことで、上記のとおりだと我々は生後1200日超にして、寝ることに関してはプロになれている。
いや、もっと長く寝ている期間も多いだろうから、その期間はさらに短いはず。
しかし、承知のように、例えば成人間の話題の1割くらいは「寝不足だわ」であり、プロだったはずの彼らはどこかで道を外れてしまった。
どうやら「寝プロ」には数種類あり、大きく「育つための寝」と「休息のための寝」と分かれるのだろう。
「呼吸プロ」「生きプロ」などの不変的なものと違い、片方ばかりを洗練してしまうと、もう片方が未熟になってしまうのだ。
寝不足の人は、おそらくまだ「育つための寝」をしてしまっていて、本来は休息したいのに、その寝ができていないのだ。
そして「休息のための寝」が総計1200日になったとき、そこが人の寿命なのだろう。
などと言うつもりは毛頭ないが、次回もちょい続ける。