リンケージ、トトロ。

わざわざ書く事もないがトトロは良く、それについて書く事は、どうせまとめると「良い」で終わってしまうため、ただ良い良い言っていれば良いことになる。
だから「良くない」とはいかないまでも「良いかどうか分からない」ことを書かないとまとめられてしまうため、では何を書こうかというと「トトロがあくびをしたとき、歯が見えた」ことくらいしか今は思いつかない。
最近見てないのだが、何となく覚えている「トトロの歯」。
すごくどんぐりをすりつぶしやすそうな大臼歯がとにかく目を引く。
子供ながらに「すごくどんぐりをすりつぶしやすそうな大臼歯」であることに納得したものだった。
もちろん、そのころは「大臼歯」という言葉を知らなかったから、その納得を表現するときも、上記のような発言はしなかっただろう。
「すごくどんぐりをすりつぶしやすそうな歯だよ」
この程度だ。
しかし、この曖昧な表現に僕の方が納得していたとは言いがたい。
僕には前にも奥にも歯があるが、トトロのそれはどうも奥歯の方の形に似ている。
「すごくどんぐりをすりつぶしやすそうな奥歯だよ」
いや、もしかしたらトトロの前歯は、僕の奥歯のような形ではなくて、むしろ僕の前歯と同じかも知れない。
そうなると、トトロの歯は前歯、奥歯ともに人間と同じになるから、結局はこうの方がいいのではないか。
「すごくどんぐりをすりつぶしやすそうな歯だよ」
どちらがいいんだ。
そんなことを、幼少の僕は歯がゆい思いをしながら考えていたに違いない。
もう一度言おうか?
歯がゆい思いをしながら考えていたに違いない。

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