リンケージ、灰皿。

副流煙を嗅ぐのは好きだが、タバコを吸わない僕にとって、灰皿はそれほど親しみのあるものではない。
タバコを吸う人とご飯を食べていても灰皿を相手に促す事にも気づかないし、そもそも禁煙席、喫煙席というのを意識することもない。
街角のどこの路上に灰皿ゾーンがあるかも興味はなく、憤りのあまりに鈍器を探すとしても、それはたいてい大理石の灰皿ではない。
相手を威嚇するために両手に灰皿を持ち、頭を交互に殴打する事もなければ、この事を書くために島木譲二を調べたところ「持ちネタがかなり多いが、特別面白いというわけではなく」とあり、なんだお前に島木譲二の何が分かるんだと憤然たる思いが生じるわけでもない。
猫を飼っているからか、うちの灰皿は青銅製の重たいもので、ひっくり返される事もなければそこにたくさん灰が溜まっていたとしても特に捨てるという行動に結びつかない。
ハードなスケジュールをこなしたあと、夜景を見ながら屋上で一服ということもなければ、好きだった女の子がタバコを吸っていたから携帯灰皿だけ持ち歩いてたということはないわけでもないので、まあ。

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