「やおよろず」と聞けば千と千尋の神隠しを思い出すが、漢字では「八百万」と書くらしい。
よく「八百万の神々」と聞くので、やあ神様はけっこうたくさんいるなと思いつつも、もうひとつのことが気になる。
それは、昔は「八百万」が今で言う「無限大」みたいな意味を持っていたのでは、ということだ。
おそらく江戸とかそのくらいの人々は「八百万の神々」と表す事で神は途方もなくいる。
そんなことを表したかったのではないか。
そう思う。
今ほど、読み書きそろばんが浸透していなかったのだろう。
道行く人々はどうにか800万までを数えられたのだとしても、その次の1を数えられない。
800万の次は恐ろしいまでの長さの空白が存在するだけなのだ。
ということでどこかで「百万石」とか聞いた日には、彼らはその莫大さに畏怖の念を感じずにはいられないだろう。
「えっ、あの八百万の八分の一も、石を!?」
ともかく無限大をいくつかに分けるとそれぞれ無限大という、微分積分的なものを現代人よりも少し身近に感じられたという点では、昔の人は恵まれていた。
ところで、「百万石」の「石」って何?。