【あらすじ】
台湾旅行。
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正直なところ、台北での夕ご飯はそれほどのことは覚えていない。
どことなく観光客向けの食事どころだったそこでは、おいしいがバーミヤンとどこが違うかが分からなかった。
それはどちらを卑下するものでもなく、日本でおいしい料理を出すバーミヤンはすごいし、観光客用においしいものを出してくれたその台北の店も大したもの。
ただ、この「おいしい夕ご飯」で問題があったのだとしたら、僕が日本での「なんかアジアの屋台おいしそう」ダンガンロンパ。
違ったプロパガンダであろう。
夕ご飯の時、既に「屋台、何食べようか」という考えが胃を占拠していた訳である。
これでは100パーセントおいしさを感じる事はできない。
しかもここで僕は、慣れないお酒くばりをやってみて、お酒を誰かのズボンにしたたかこぼしてしまったのである。
紹興酒なので臭う。
僕はそのことですっかり落胆し、これまた食事どころではなくなってしまった。
本当に、慣れない事はしないものである。
でもそうなると、慣れない事はどこでやればいいのか。
少なくとも「お酒くばり」はこういう飲み会のところでしか練習できない。
自宅のテーブルにじゃがいもを置き、それ相手にアクアビットを振る舞っても意味ないわけで、今初めてじゃがいもでできてるお酒のことを調べた。