【あらすじ】
台湾旅行。
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立川ルミネのような雰囲気のデパートで、変な帽子を探す。
これは別に店のせいではないのだが、ここにあるものはカジュアルな衣類やツバのある帽子。
おされな若者向けのものばかりである。
変な帽子はない。
残念だが、他のブランド店に行く勇気はないし、夕食まで時間もある。
うろうろと6階あたりまで来てみると、日本のお菓子を扱うお店を見つけた。
そこには数時間前までは身近に存在していたお菓子パッケージが並べられている。
ああ、さっきまであんなに普通にあったのに、今では数千キロの隔たりのなかにいるのか、僕とパックンチョには。
このような哀愁が、旅の醍醐味のひとつであろう。
僕はパックンチョはかなり嫌いなのだが、それでもそう哀愁らせる数千キロは、大したものである。
さらにうろうろすると、今度はガンプラを扱っているお店を見つけた。
もしかしたら台湾限定とかあるのかもしれないが、僕はよくわからない。
僕はガンプラが苦手だ。
簡単なものならいいのだが、どうも最近のガンプラは部品の多い傾向下にあるような気がする。
そうなると、部品を枠から切り取るだけで、僕の心は折れてしまうのだ。
買ったばかりのガンプラを電子レンジの中に入れておくと、朝玄関前に完成したガンプラが置いてある。
そのくらいのことが確定していた時、やっと買ってみようかどうかと考えるくらいだ。
ガンプラ完成品が素晴らしくかっこよいことを考えてみても、そんな怪奇ハウスはかなり魅力的ではあるのだが。
ホテルのサービスになかっただろうか。
ガンプラ仕立て $XXX
ガンプラ仕立て エアスプレー $XXX
僕は懸命にも、ガンプラは買わなかった。