なぜか台北 その13

【あらすじ】
台湾旅行。
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ホテルのロビーは広く清潔で、そこにいるだけで気持ちいい。
小さいが噴水もあり、僕が永遠に手に入れる事のできないだろうブルジョアを感じさせてくれる。
噴水を覗くと、少量の小銭が波に見え隠れする。
親しみを覚える。
噂には聞いていたがドアを開けてくれる人がおり、僕の恐縮タンクは既にからっぽ寸前だ。
ホテルから出たはいいが、どちらに何があるかが全然分からない。
とりあえず前の人が向かっている方向についていってみると、どうやら開催されていたITシンポジウムの関係者だったらしい。
その会場に入っていく彼らを見送った後、ちょうどその周辺がかなりイケてる場所であった事に気づいた。
立川、吉祥寺などよりも高級指向が強い感じ。
僕は今回の旅で、サムネイルにあるような妙な帽子を手に入れる計画をしているのだが、そんな帽子は今もありませんし、これからもありません。
そんなブランドーな店、モールが乱立しているゾーンだ。
それでも試しに入ってみると、やはり天井の高い、僕すら知っているブランド店が堂々としており、もう入る気を削ぐ。
僕はまだここにはいる権利を得ていないし、まず興味があまりない。
そそくさと退出。
ブランドたりえる歴史を知れば、もっと興味が持てそうなので、まず勉強してくる事にしよう。
気を取り直して近くの別のモールに入ってみると、そこは若者向けなのか。
天井も高くなく、ちょうど立川ルミネのようなお店、デザインが気を落ち着かせる。
何よりも、店員さん同士がおしゃべりに夢中率が高いのもいい。
僕の事は気にしないでくれ。
僕は変な帽子を探しているだけなんだ。
ここでちょいと探索をしてみることにした。

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