調べていないので何なのだが、ことわざというのは生まれた当時に流行っていたギャグなのではないかと思いついた。
例えば「猫に小判」は、江戸時代あたり。
寝ている猫の横に小判を添え、それを版画か何かで販売したところ、たいそうウケたのだろう。
「小判使えねーよ!!」
そう江戸っ子内部でもてはやされ、皆の記憶に残った。
そしてそれが今、あたかも語学の一片を担うかのように振る舞う「ことわざ」を形成するまた一つとなったのである。
昔はアミューズメントなこともあまりなかったのだろう。
ウケが今の常識とは比較にならないほどの規模になったし、長く続いたわけだ。
もしかしたら、あまりに面白いので後世に伝えようという向きもあったかもしれない。
ところで、栄枯盛衰。
ギャグというものは、いつかはウケなくなるのが一般的であり、ギャグはそういうものでなくてはならない。
ことわざはウケのスパンは長いが、それでもいつかは廃れると思われる。
また、それを待たずして将来、猫や犬が進化してきたときも廃止されていくだろう。
すなわち、動物が言語や文化を習得してきたら、ちょっと彼らに聞かせたくないことわざが多いからである。
上記の「猫に小判」に加え「犬も歩けば棒にあたる」「馬の耳に念仏」などは、そのころには動物虐待よりも重度の卑下を宿してしまうだろう。
では一方、今のギャグは今後ことわざになりえるのだろうか。
明日。