少なからず「と学会」の本を読んでいて、いい意味での毒気を浴びていた。
なので、PSvitaのディスガイアに「エルバッキー」という猫が登場していたことに対して、少し愛着が持てた。
そんなことを本屋で思い出したので、その日は迷わず大槻ケンヂ氏のドルバッキーを買う事にしたのだ。
最近、本屋で迷う事が多い。
たくさんありすぎて、何を買えばいいのかわからないから。
僕の親友が大槻ケンヂにはまっていた頃、僕は基本的にドラクエだった。
頭の良かった親友はその点でもおもろいやつだったわけだが、一方の僕は全力のファミコン。
言い換えればお楽しみを取っておいたとも言えよう。
ドルバッキーを読みながらコーヒーを飲んでいると、なんとなくエルバッキーはうちの猫に似ているな、と思ってきた。
正直、エルバッキーは猫なのだが、他の猫に比べても、うちの猫、ももはかなりエルバッキーに似ている。
目も光るし。
ももは捨て猫だが、やたらもこもこした毛をしており、ぱっと見「ソマリ」という高級くさい種類にそっくりである。
しかし、ここだけがおそらくエルバッキーとは違うのだが、いわゆるかぎしっぽ。
曲がり角にしっぽが引っかかり、進めないと怒っている猫がいたなら、それはももである。
僕はディスガイアのエルバッキーに、みみと名付けた。
みみはももと一緒に捨てられていた猫で、姉妹のはずなのにももとはだいぶ違う。
スローロリスのような猫だ。
しかし、ここだけがおそらくスローロリスとは違うのだが、いわゆるかぎしっぽ。
曲がり角にしっぽが引っかかり、進めないと怒っている猫がいたなら、それはみみであり、お互いのしっぽが引っかかって両者引けをとらずに怒っている猫たちがいたとするなら、それはももとみみなのだろう。
さっき違うと言ったけれども、もしかしたらエルバッキーもかぎしっぽだったんじゃないだろうか。