尻子玉バーゲン

ということで、誰もが一度は思い馳せたことがあるだろう「尻子玉」についてだ。
カッパが泳いでいる人から抜き取るという、あれだ。
しかしながら、正直なところ「尻子玉」は出オチだ。
響きや感じの雰囲気は大変よいが、それ以上のものはない。
だから、そこからは自分でイメージするしかない。
まずは尻子玉についてまとめてみよう。
カッパが尻から手に入れるものらしい。
抜かれると人は死んでしまったり、あほになってしまうらしい。
これくらいしか分からない。
故に、ここがスタート地点だ。
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「尻子玉数え歌」
いろは いちばん 飛び込むことにゃ
ミタマ あらわに お人好し
つかんで ねじって ひねくりまわせば
ミタマ あらわに おでむかえ
アラ ホッケサヨイ ホッケサヨイ
いろは ろくでも ないやつにゃ
ミタマ なくして 涙する
無理に ねじって ひねくりまわせば
ミタマ はじけて おしゃかだよ
アラ ホッケサヨイ ホッケサヨイ
いろは はずかし ミタマなし
さがして なくして ベンベする
おやじに ねだって ミタマを手に入れりゃ
ミタマ くされて 元禄二年
アラ ホッケサヨイ ホッケサヨイ
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とりあえず、かっぱ界に伝えられていると思われる歌を考えてみた。
ちなみにミタマとはかっぱ界での尻子玉。
ベンベとはかっぱ特有の何かで、何かよく分からないことをすること。
元禄二年とあるのは、かっぱ界で何か歴史的なことが起きたのだと思われる。
要は「茶摘み」の歌と同じ要領で、茶摘みのときに口ずさむ感じ。
かっぱはこの歌を歌いながら、茶を摘む感覚で尻子玉を抜くのだろう。
しかし、この歌も滅ぶ寸前だろう。
なにせ川で泳ぐ人ってのが昔より少ないだろうから。

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