改行3

昨日からの続き。
【あらすじ】
どこかのおじいちゃんの自費出版人生録における、改行の考察をしてみる。
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人生録 ~人生五里霧中~ 我が人生に悔いなし
多田平 次三郎
それから、どのくらい時間がたったであろうか。
【改行①】
暗黒頭領ダークエレメントから地球を防衛して以来、私は何に対しても無気力になってしまった。お金に対しても、女性に対しても。
【改行②】
おそらく、人生に対しても。
そんなある日、平和の使者セントポリアンが合コンを企画してくれた。
【改行③】
彼の顔の広さもあるのだろうか。様々な場所のミス銀河系がそろっているという。
【改行④】
余り気が乗らなかったが、せっかくなので参加してみた。
【改行⑤】
そこで、のちに我が妻となるミツと対面することになるのである。
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考察
【改行①】
執筆中、ここでダークエレメントとの死闘を思い出していたと思われる。
時間にして2ヶ月ほど。
【改行②】
お金や女性だけではなく、もっと根源的な「生きること」にも無気力になってしまった。
そのことを強調するための改行。
【改行③】
平和の使者セントポリアンは小銭を財布にしまわないで鞄に直接入れてしまう癖がある。
【改行④】
様々な場所のミス銀河系が全員入ることのできる飲み屋は、数限られている。
【改行⑤】
まず目に留まったのが、クエサポ銀河系のラテン系美人、チョンさんだった。
しかし彼女の星は重力が地球の50倍だから、足首がザメルのように太い。
私自身もその重力に耐えられないため、あきらめた。
次に印象深かったのは、サス銀河系のラコステさん。
彼女の愛くるしい瞳は私の無気力さを癒してくれたが、彼女の星はつい先日超新星爆発を起こして中性子星となっており、その点チョンさんどころではないことになっている。
彼女自身はその爆発に巻き込まれており、本人もよくわからないエネルギー体としてこの合コンに参加しているとのことだった。
あきらめた。
ミス銀河系をもってしても、私の心の扉を開けてくれる人はいないのかと、考え始めていた。

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