改行

ずいぶん前に「人の人生を勝手に創作してノートにまとめる」という遊びをしていた。
もちろん創作で「36歳 世界中のスプリンクラーをいっぺんに作動させるスイッチを任せられる」とか書いているので、そういった方向に耐性を持つ人たちには好評。
一方で、享年まで記していることを咎める人もいた。
その遊びのせいもあってか。
「改行」という概念に長年注目している。
というのは完全にうそで、ついさっき「改行」というものを思い出したくらいなのが申し訳ないのだが、けっこうそれは面白いような気がする。
というのも、例えば冒頭の「人生」。
人生には、あたりまえだが「改行」というものなく、それを文章におこすとしたら地続き、1行ずらーっとならべられるべきだ。
それは、「人生」というのが、内容としては分岐点、ターニングポイントがあるのだとしても。
結果的にはずっと1ルートしか通ることが出来ないものであるから。
段落分けや、アクセント、優劣などは全て「あとづけの補足情報」でしかない。
故に「人生」の正しい表現は1行。
コピー紙の余白がハンパないシロモノになる。
ここから「改行」のことを考えるべきだ。
「改行」はスペースの有効利用を提供する。
改行により、横の長さを抑えることができるのだ。
コピー紙の件はこの能力で解決する。
一方「改行」は、「アクセント、優劣」も提供する。
これはさきほど、人生に置ける補足だとないがしろにしたものであるが、なんと「改行のスペース有効利用能力」を使用する上で、「ついでに」付いてきてしまう能力なのだ。
次回
例を挙げて考えてみる

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