星空がまぶしすぎて。2

【あらすじ】
うがり続けて4000年。
恐れ多くも「上を向いて歩こう」をうがり考えてみる。
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上を向いて歩くことで、涙がこぼれないようにする。
どうだろう。
話し相手が急に上を向いて歩き出したら。
少なくとも何かあったとは思わないだろうか。
もちろん「泣いてるかも」と気づくこともある。
話題が「かわいそうなぞう」なら間違いない。
あるいは「え、何、上になんかある?」と思うかもしれない。
話題が「ムー」なら間違いない。
または「寝違えたんだ」と考えるかもしれない。
話題が「最近の体調について」なら間違いない。
と、こうも相手に何かを思わせてしまうくらいなら、隙をついて涙を拭いたほうがよほどましだ。
さらにユニークな状況にもなると、「上を向いて歩くことで、涙がこぼれないようにする」はさらに混迷した行動になる。
背の低い人と高い人で、低い人の方がこの行動をとったとき、もうそれは「泣いていることの訴え」であり「涙腺暴力」「肉食系溜め込み」。
ちっこくてかわいい自分演出中である。
また、トンネルや防空壕。
そもそも一人でそんなことをやっていたら。
それが周りの他の人に与える心理的衝撃は計り知れない。
十中八九、妖怪「天井ずき」と思われる。
そんななら、泣いてしまったときは歩かないでじっとしておいたほうがいい。
あるいはその涙を悲しいものにしないため、すり込み用の砂を常備するマナーが必要だ。
そう、砂はすり込まなくたっていい。
空に高く撒いて、そのなかに飛び込め。
そうすれば涙は悲しいものじゃなくなる。
はるか昔。
自分は涙なんて流すものではないと考えていた神が「かわいそうなぞう」を聞いてまさにそれを流しそうになったとき。
「目に砂が入った」事実を作るために空に高く撒いた砂が、星空になったそうな。
なんかわかんないけど「そうな」で終わる文章っていいよね!!。

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