側転

マンネリが続いてくると、少しは刺激が欲しくなってくるものらしいのである。
ただ刺激といっても、赤信号を側転で横断するとかになると刺激レベルはひどく高い。
その後マンネリを感じなくて済むかもしれないが、ギャグ漫画のような吹っ飛ばされ方をしても文句は言えない。
「吹っ飛び中も側転してる!!」
これでは刺激どうこうというよりは希代の側転好き。
そしてマンネリ問わずすべてを感じなくなってしまうかもしれない。
刺激とは言っても、ほどほどの刺激だ。
肩こりの電気治療機の強弱スイッチを玄関の呼び出しベルと連動させるのはどうだろう。
これ自体はいまいちだが、考え方を変えると「肩こり電気治療機をリモートで操作する」という面白そうなものになったが、すぐに「ぷっすま」じゃん、となって萎える。
しかし何かをリモートで操作できるようにするというのは、まだ面白いかもしれない。
例えば折り畳み自転車をリモートで操作できたらどうだろう。
もちろんここでの「操作」とは、誰も乗ってない自転車がふらふらとしていることではない。
折り畳まれた状態が、リモートでしゃきーんとほどけるのだ。
それはちょうど自動車のかぎをリモートで開けるような感じだろう。
乗る前段階として、かぎをあける。
乗る前段階として、折り畳みがほどける。
より実用性を下げようと考えたとき、この流れで思いつくのは「傘」だ。
リモート操作で、傘がばっと開く。
これは結構面白い。
遠目でばっと開いた傘を見たとき、僕たちはもう「開いた開いた」以外の何を思うというのだろう。
ズボンのチャックはどうだろう。
目覚まし時計はどうだろう。
ひげそりはどうだろう。
マンネリの話は、どこに行った。

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