掃除機でキーボードのQを吸ってしまった。
「Qを吸う」となると、何となく「ウルトラQ」という昔のテレビ番組オープニングを思い出す。
あれは怖かった。
なんか粘性の高そうな液体表面が渦巻いていて、しかもなんなんだタイトル「ウルトラQ」って。
実は番組自体を見たことはなく、そのオープニングを何か別の番組で見ただけなのだが、とにかくおぞましかった。
そしてキーボードのQが吸われる事件。
ウルトラQほどではないにしても、Qらしきカラカラした音が掃除機本体へ入っていくのはなかなかおぞましかった。
しかし普通なら、ここからQを探す旅のことでも書くのだろうが、例え手元にミクロ化装置があったとしても。
あるいは掃除機本体をぱかりと開ける労力があったとしても。
もういいやの心境。
Qはもういい。
多分いらないよ。
確かに余り使わない気がする。
せいぜいパスワードに使っていたりするときくらいじゃないだろうか、日本人のQ使用量。
それに、もしQを入力したい場面が訪れたって、「きゅー」とうてばそれは現れる。
あるいはどこかのサイトにあるQを持ってきてもいい。
キーボードの左端が少し寂しいことになっている。
しかし上に挙げた理由のように、Qのボタンはいらない。
ないことに全然疑問を感じない。