激励の本質

「早くお前も、名乗るだけで改札を通れるような人間になれよ」
これが激励に属するものかどうかはわからないが、そんな感じの「励まし方」というものがある。
政治家は通れるんだっけか。
長島さんはそんな逸話を持っていたっけか。
両方いまいち思い出せないが、まあこういうのは職業別にありそうだ。
「早くお前も、名刺からだしが取れるような料理人になれよ」
身近に料理人の親戚、友人はいないだろうか。
和食がいい。
その人のこう言ったら、どうなんだろう。
励ませているのだろうか。
「早くお前も、翼の先端から煙を出していいようなパイロットになれよ」
身近にパイロットの親戚、友人はいないだろうか。
むしろ旅客機パイロットがいい。
映画やフェスティバルで、戦闘機の翼の先から煙が出ているのを見たことがある。
あれはかっこいいので、本来絶対行ってはだめそうな旅客機パイロットがあれをやれるくらい。
そのくらいになれよと励ましているのだ。
「早くお前も、他のサラリーマンが思わず振り向くようなサラリーマンになれよ」
この流れでは、職に一般的な特色のない職業は難しい。
サラリーマンがそうだ。
だから、他のサラリーマンの憧れになるような、を表現してみた。
しかし問題は、「思わず振り向く」のが「憧れ」に直結しなさそうなところ。
ちなみに、こういうのもいけるはず。
「早くお前も、10件の電話に一斉に対応できるようなサラリーマンになれよ」
現代版聖徳太子だったのか、憧れのサラリーマンは。

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