二次元世界禁呪

「あんな大事故だったのに、誰も怪我をしていないなんて大したものですね」
「ほんとうですよ。もう少しずれていたらと考えると、今でも身震いします」
「あと右に1ドットずれていたら、当たってましたね」
「いやあ、それどころか、半ドット」
半ドットと口にした瞬間、彼はどさっという音とともに崩れてしまった。
どうも口にしたことで、それで自分を表現するような処理が走ってしまったらしい。

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