あやつり人形というものを想像すると、「糸で吊るされたやつ」が思い出される。
何となくなのだが、「吊るされている」という段階で人より劣ります感が出まくっている。
上から引っ張ってもらわない限り、力なくだらりとしているんだろうから。
収納されているときを想像すると、とてもざんねんだ。
となると、棒をつけて下から操作するタイプのあやつり人形というものはあるのだろうかという話になるが、これは確か見た事のあるような気がする。
教育テレビあたりで。
で、これはどうかというと処刑風だ。
糸に比べて細かい操作がしやすそうだが、いかんせん串刺し。
収納風景は、一見そういう調理方法?、といった感じだ。
長い棒の両脇に人形を付け、その間に人が入って操作するタイプも思い出した。
ものまね王座あたりで見た。
これが他のものと違うのは、「操作するのに人が必要です」がすぐに分かる構造であり、しかも「なんだか楽しい」ということだ。
細かな動きはできなさそうだが、とても楽しそうに見えるのである。
これの収納をどのようにやっているのかは知らないが、収納スペースの関係で、人の入るところに別の人形が入れられていたりすると、非常に哲学的なものを感じる。
人間大の人形で、人がそれ自体を支えてあやつるタイプもあるだろうか。
あるとすれば、それは操作する人自身が人形と同じことをすれば、人形いらないんじゃないかという気もする。
しかし必要なときもある。
もちろん人の入るところに収納する、例の用途である。