昨日からのつづき。
【あらすじ】
アイキャッチが現在のかたちにいたるまで。
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現在アイキャッチは、番組とCMあるいはクレジットとの間を埋めるという重大な役割を持っている。
しかしそれにとどまらず、様々な進化も遂げているのである。
先日、2時間のサスペンスドラマを見ていたとき、ちょうど中盤時のCM前にて今までのダイジェストが行われていた。
これもアイキャッチの一種である。
単なる中継ぎだけでなく、1時間後でも視聴者を増やそうとする強い意識が見られ、好感が持てる。
ただひとつ気になるのは、「2時間後の事件の結果」は行われていない点である。
後半1時間の半分は犯人の諸々となるため、それをダイジェストにすると少々味気ない感じになるのかもしれない。
しかしここは是非、ドラマ最後の「事件解決までのダイジェスト」を考えていただきたい。
未来への課題である。
一方、サスペンスドラマ終了直前にみられる、主人公とサブキャラとのひとこまも、アイキャッチの一種である。
本来ドラマを終え、次の番組までの閑暇であるはずの時間帯でも視聴者を手放さない姿勢が、そこにはある。
ちなみにアニメではこの方法は「次回予告」という形になるようである。
ドラマ以外でも用いられるアイキャッチの一種に、CM前後で同じシーンを放映する方式がある。
これは一般的には視聴者の怒りの対象になりやすい。
しかし番組の理解度を高めるという点では、他のアイキャッチの追随をゆるさない。
番組ののりしろとして、CM間をつなぐことにより番組の理解がよりよく行われ、結果的に他チャンネルへの移行の防止、それに伴いCMもより見てもらえるという綿密な戦略なのである。
このように、我々の身の回りには数多くのアイキャッチが存在していることにある。
では、アイキャッチの今後はどのようなものであるだろうか。
考察されているものはいくつかあるようである。
・番組中で使用された雑貨などをアイキャッチにて紹介する。
すでに番組と関連づいたCMがされていたりするが、さらにそれを積極的に取り込んだアイキャッチである。
CMを自動的に除去する機能を持ってしてもこれは除去されない。
これが何らかの解決になるのか、あるいは新たな火種になるのかは今のところ不明である。
・その日のニュースを表示する。
番組の内容によっては、アイキャッチに関連づいたものを表示することが難しい場合もある。
そういった番組では、アイキャッチのタイミングにてニュースを表示する。
宝くじの当選番号、競馬の結果なども考えられ、非常に実用性に富んだ方式と言えよう。
・アイキャッチのたびに、じゃんけん。
アニメ「サザエさん」では番組ラストにて「じゃんけん」の要素を取り入れた。
これが各方面に多大な影響を与えた事は、もはや揺るがない。
将来、このたぐいの要素はアイキャッチにも取り入れられることだろう。
なお、由美かおるの入浴シーンや新人アイドルのPVなどもこの方式に含まれる。
・映画「トゥルーマンショー」のように、番組出演者がそのままCMをつとめる。
これは現在「はなまるマーケット」での生コマーシャルがそれに近いとされている。
けっこう、出演者の好感度があがりそうである。
考察されているもののなかでは特に「アイキャッチと称して、ちょい番組を進める」というものが現在注目されている。
より他番組へのチャンネル移行を阻止できるとして期待されているわけであるが、こうなるとCM自体が今まで以上に不要とされやすくなる。
アイキャッチとCMの共生を目指して議論していく必要があるだろう。
このように、未来に向けられたアイキャッチの話は事を欠かない。
これからもアイキャッチは、今まで以上に我々の目を楽しませてくれることだろう。
結論
「アイキャッチのあゆみ」って、なんかスナックのおねえさんみたい。