北海道旅行5

午前2時に起こされて飲み、結果的に北海道旅行最終日は朝寝坊で始まった。
ちなみにわざわざ「午前2時」と書いているのは、そんな時間にも呼び出されてしまうほど人から好かれている、あるいはおもろい話ができるという、そのことを表現しようとした結果であるが、どうもそうではないことが判明しているため、その分余計に「起こされちゃったよ?」を出していき、心の傷を深めてみたい。
ともかく朝寝坊である。
友人はもうどこに行くのか決めているらしく、その段取りも進行中のようだ。
それに、朝寝坊の僕は乗車できない。
前日聞いたところによると、札幌駅付近に「市場」があるという。
場所はちゃんと聞かなかったが、タワー付近であるとのこと。
探せばわかるだろう。
ひとりで行ってみようか。
それにしても「市場」というものをどうとらえるか、人によってかなり違う。
僕はとにかく威勢のいいお兄ちゃんにカラまれたりするんじゃないかと心配になる。
何かを大声で叫びながら。
そして風貌にてどうにか魚屋さんであること、そして魚が安い旨を連呼していることが分かるのだ。
誰か特定の人に対して言っている訳ではないだろう。
しかしそんな人にぐいぐい来られては鮮魚のひとつくらいは、ほいほいしてしまうだろう。
今なんとなく「ほいほいしてしまう」と書いたが、何となく「流れに逆らえず買ってしまう」というニュアンスはよく出ていると思う。
僕はニュアンスが好きだ。
「はらみ オン」
これだけで「人数分ハラミを金網の上に置いて、それをうまいことあしらっておいてくれ」がよく出ていると思う。
市場が見つからなかった。
市場を探してタワー付近をさらって見たが、その市場が見つからなかった。
先ほど市場が、どちらかというと苦手であることを書いたが、そんな僕がどうして市場を探したかというと、主に理由が3つある。
1 飛行機の時間まで暇
2 土産を買っていない
3 珍しい食材をみたい
市場が見つかれば、この3つの話題ができたものを。
いかんせん市場が見つからなかったのである。
朝寝坊をし、旅行のプランもなく、土地勘もない。
例の、午前2時に起こされちゃったわけだし。
僕は昨日車で行った小樽へ、今度は電車で行ってみる事にした。

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