はじめての死亡届

死亡届を、ここではもちろん自身の死亡届になるが、自分で書く事はできないのだろうか。
さすがにその提出になるとほぼ不可能だろうが、もしできたとしても窓口にどんな顔して現れればいいのか。
おそらく後ろの風景が透けているため、窓口係はすぐに事態を把握、こう叫ぶだろう。
律儀!!
ユーアー律儀!!
2個目のはいらなかったと思うが、まあ難しいだろう。
となると、せめて死ぬ前に書いておくことはできないだろうか。
もちろん唐突な死である場合も難しい。
例えば死亡原因に「飛行機事故」という旨の事が書けてしまう「死亡届事前記載者」がいたとする。
となるとどうしても「そんなことがわかっているのなら、飛行機に乗るなよ!!」と思ってしまう。
しかし彼彼女にはわかっていたのだろう。
たとえ飛行機に乗っていなかったとしても、そのときが来たら飛行機が自分のところに墜落してくることを。
だから堂々と「原因、飛行機事故」。
世にも奇妙な物語みたいだ。
そもそも、僕は死亡届に「死亡原因」欄があるかどうかも知らない。
日常生活で触れる機会のある、この語句と似たことば「志望原因」のポジティブさを鑑みると、どうしても書きづらい「死亡原因」。
いや、履歴書なんかでも、まず「志望原因」なんて記載されていないな。
どちらかというと「志望動機」だ。
となると、死亡届にあるのか気になる「死亡動機」。
確実に自殺の詳細枠である。
自殺はいけない。
死亡届も書かなくていいや。

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