ダウザーズ・ハイ

くるりと逃げたストローの先が異性に向かっていたとしても、それが金脈水脈である保証はどこにもないのであるが、それにしても「ストローをくわえようとした人の顔」はなんだか面白い。
それは本人もわかっていることで、見られてしまった事に気づくと恥ずかしい表情になるはずだ。
そこで毅然とした態度なんかをとられたりすると、そんなストローで毅然とされてもという気になる。
あるいはストローの先が逃げたことが引き金の事件、そのトラウマか何かがあるのかなと思う。
ある意味、せっかくストローの先は逃げてくれたのだから、礼儀としても「口を開けながらそれを追い続ける」しぐさはやっておきたい。
見た目の「ストローを使いこなせていない感じ」が面白いから。
「面白さとは差別のことである」
そう昔から言われているらしいが、ストローのくだんはまさにこれにあたる。
だからストローを逃がそうと、開けた口からそっと息を吹き続けることを悟られては、絶対にならない。

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