子供らしさ

「子供らしさ」というものがちゃんと定義されるとしたら、どんな例があればいいだろう。
「鼻の頭に絆創膏」
「食べながら寝る」
「雲のわたあめを夢見る」
「小遣いをせびる」
「白線の上を歩きたがる」
「後ろ向きでよく歩く」
こう挙げてみると、確かに子供らしいなという点以外に「子供にも幅がある」ことに気づかされる。
そもそも、いわゆる「子供」がどのくらいの年齢を示しているか不明だが、例えば中学3年生女子が「鼻の頭に絆創膏」だと、もちろん本来の用途なら問題ないことではあるが、そこはかとなく「そういうキャラ」の存在を感じずにはいられない。
小学4年生が「食べながら寝る」と、「子供らしい」というよりは心配になる。
中高生が「雲のわたあめを夢見る」を本気でやっていたら、理科の授業をちゃんと聴いていなかったことになる。
保育園児が「小遣いをせびる」と、この子前世の記憶あるんじゃないかと心配になる。
高校生が「白線の上を歩きたがる」のは異性に見てもらいたいだけであるし、立ち上がれたばかりの幼児が「後ろ向きでよく歩く」ようなら、すみやかにそれを補正、必要なら補助具の使用も検討する必要がありそうだ。
これらを包括しなくてはいけないので、「子供らしさ」はひどく濃厚である。

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