「はじめてのカリスマ」
誰しも誰かのカリスマになりたいと思っていることでしょう。
母さんおれ、カリスマになったよ。
私も明日からカリスマの仲間入りだわ。
では、これからカリスマになる方法を勉強してみましょう。
1.ごはんを食べない。
これは「カリスマと呼ばれたい事をしている間は、ごはんを食べるのも忘れる」ということを演出するために必要なことです。
その一見真摯な態度が、他人にカリスマであることを認識させます。
しかし意外なことに、カリスマはごはんを食べます。ごはんとカリスマにはなんら反比例する要素はないのです。
ここではあくまで「ごはんを食べない風」をよそおい、実際は食べましょう。
ごはんは毎日3回程度が好ましいですが、暴飲暴食はさけましょう。
程度がすぎると「あいつはカリスマだが、ごはんはすごく食べる」などと言われてしまい、カリスマが何となく薄まります。
2.意味ありげなオリジナル口癖を持つ
このことで手練、先駆者的なイメージを周りの人に植え付けます。
オリジナル口癖自体はそれほど難しくないですが、「意味ありげ」の部分には少々の熟練が必要です。
意味ありげなオリジナル口癖の例
「人間の指は、5本しかないからな」
「右を見れば右が見えると思っているんだから」
3.誰かに「カリスマ」と呼んでもらう。
ここまでやってきたとしても、最終的には「カリスマ」と呼んでもらわなくてはカリスマになれたとは言えません。
しかしながら、今回の方法は暫定かつ迅速さを重視した方法であるため、万が一ですが誰からもカリスマと呼ばれないことがあります。
このときは以下のような対応をしてみましょう。
「えーと、カ行の最初のやつってなんだっけ?」を4回ほど繰り返す。
「マスリカを逆から読んでみましょう」と言う。
「仮住まい」をしてみる。
自分がその世界のパイオニアであると言う、嘘を言ってみる。
いろいろと嘘を言ってみる。
誰かにカリスマと呼ばれたら、必ず「いやーそんなあ」と言いましょう。
誕生です。