ねこがでるでる

昨日から。
【あらすじ】
ねこを飼っている人に「ねこが出るぞ」と言ったら、あわてるかも。
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例えば、ねこを飼っている人のうちの玄関先で話しているとき、その人の背後を見ながら「あ、ねこねこねこねこ!!」と言ったら、もう確実に飼い主はあわてて後ろを振り向きつつ、玄関の開いている部分に自らの足をもって壁を作るだろう。
これは小型犬であってもそうだろうが、大型犬だと少し違う感じになる。
すなわち、大型犬は突進して玄関のすきまから外出を試みるのに、そのでかさゆえ、ねこや小型犬ほどの瞬発力は生み出しにくいのである。
一方、飼い主は、瞬発力こそないがパワフルに突進してきた場合、足くらいでそれが押さえられるとは思わないだろうから、おそらく玄関をいったん閉めるだろう。
「ねこが出る」という言葉が多少なりとも人をあわてさせるというのならば。
これらのことから分かるのは、その狼狽は主に「ねこが出るときのすばやさ」から生まれていると考えても良さそうだ。
かめならどうだろう。
実際に玄関先の廊下からかめが迫ってきていたとしても、飼い主へ「あ、かめかめかめかめ!!」と言うことで相手をあわてさせることはないのであって、むしろ「うちのかめをそんなに見たいのか」と勘違いすらさせてしまう。
かめはすばやくないのである。
ただ、さきほどの「出るときのすばやさが人をあわてさせる」とは、少しだけ気色の違うシーンもあることに気づいた。
「あ、さかなさかなさかなさかな!!」
熱帯魚を飼っている人に、同様にシチュエーションでそういってみたらどうだろう。
このときその人をあわてさせるのは、熱帯魚が外に飛んでいってしまうことではない。
その人は「さかなさかな・・・」を聞いたとき、おそらくこう考える。
なぜか水槽から飛び出してしまったらしい。それがぴちぴちはねて玄関先の廊下まで来たのだ。
早くしないと熱帯魚が死んでしまう。
死が飼い主をあわてるのである。
こういったシーンがあるとなると、やはりねこは外に出さない方がよい気もし、そして「ねこが出る」という言葉にそれはあわててしまうよね、の今回。

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