波紋

冷えた水の入ったコップをテーブルに置くと、垂れた水がわっかとなって残る。
「テーブルに無数の波紋をうった」
なんかありそうなセンテンスができました。
なんか待ち人来てませんが、出ている。
しかしざんねん。
一般的に「濡れたコップを色んな位置に置く」人はあまりいないと思う。
濡れが広範囲になることを恐れ、意図せずに同じ位置に置くでしょう、濡れコップ。
だから「無数」というのは、かなり意図的。
「無数に波紋をうった」というのは、人を待つことというよりは「無数に波紋をうつ」こと自体が目的なんである。
ということで人を待つ憂いを表現するというのなら「テーブルに波紋をうった」の方がまし。
どうやらテーブルにコップを置いたようである。

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