津波警報

ずいぶんと昔のことだが、面白いことがあった。
近所のスーパーで買い物をして、さて帰ろうかというとき。
町内放送の流れるスピーカーから、よくある「ピンポンパンポーン」的な、みんな聞いてね効果音が流れたのです。
それを迷子か何かかなとなんとなく聞いていると、こう言い出しました。
「ただいま、津波警報が発令されました」
そんな旨の内容だった。
周りにいた人もきょとんだ。
というのも、僕の住んでいるところはだいぶ山で、海に接していない。
だからまず津波は来ず、来たとしたらそれははやりの2012くさい。
何かの練習かとも思ったが、練習にそんなことを言うのかもあやしいし。
翌日いろんな人に聞いてみたのだが、そんな放送を聞いた人は一人もいなかった。
いったいなんだったのか・・・。
・・・と、ずいぶんあとになって、上空の変な層に電波が反射して、遠いところまで届いてしまう現象というものを知った。
詳しいことはわからないが、そんなことがあるとか。
「★ただいま恋の、津波警報発令中★」
ごめん今のぜんぜん関係ない。
で、だ。
どこぞの「ただいま、津波警報が発令されました」が、海抜100mくらいで潮の香りがしない我が近所に到達したとする。
そのとき、僕達はどうすればいいのだろうか。
「★まだかな恋の、ジャコビニ流星群★」
ごめん今のぜんぜん関係ない。
で、ね。
当時の僕は、周りの人と同じくきょとんし、翌日放送について聞いてまわるくらいだった。
海の怖さがわかっていない内陸人にとって、津波どうこうは、見当がつかないことなのだ。
「★小さな恋が、三度笠から見えかくれ★」
ごめんこっちのほうがおもしろくなっちゃった。

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