本音置換機

博士 「ついに本音置換機が完成しました」
助手 「長かったですね」
博士 「さっそくこれが公表に値するか、試してみよう。取り付けてみたまえ」
助手 「はい」
博士 「じゃあ君、ついに本音置換機が完成したわけだが、どう思う?」
助手 「長年これに取り組んできましたが、とにかくやった!!という感じです」
置換機 「とても うれしい です」
博士 「じゃあ、これから何をしたい?」
助手 「昨日は徹夜だったので、まずは寝たいですね」
置換機 「とても ねむい です」
博士 「・・・ふむ」
助手 「なかなか質問が難しいですね」
置換機 「むずかしい」
助手 「本音が言いづらいような質問でないとだめですね」
置換機 「はなし づらいことを ききます」
博士 「・・・君は、私の白衣のポケット部分付近がいつも濡れていることについて、どう思う?」
助手 「あそこで手を拭くなよ、と思ってますね」
置換機 「ハンカチ もってなよ」
博士 「最近太ってきてしまったんだが、そのことについては?」
助手 「僕の中では博士のこと、肉ざぶとんって呼んでます」
置換機 「ぜいにくを じっくり する」
博士 「自分の容姿について、どう思う?」
助手 「自分の部屋に、自分の裸体の彫刻を置く場所がなくなりました」
置換機 「置換できる正確なキーワードがありません。類似キーワード・・・究極美、肉体神、ダルビッシュ似」
博士 「ちょっと待ってくれ。君、すごいな・・・」
助手 「そんなことないですよ」
置換機 「てれる までも ないな」
博士 「ちなみに君が今、待ち望んでいることは?」
助手 「いつになったらスカートの女の子を肩車できるんだ、ということですかね」
置換機 「おんなのこを おんぶ する」
博士 「・・・妙なズレが信憑性を生み出しそうだ。公表の準備を進めてくれ」

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