無意味試合

先日スポーツニュースを見ていると、野球の話題にてこんなことをキャスターが言っていた。
「タイガース、引き分けをはさんで3連敗」みたいなことだ。
野球の世界では、引き分けは「何もありませんでした」ということのようだ。
僕だって、野球というものが年に100回以上試合をして、その収支で一番を決めるスポーツであることは知っている。
その100回のうちのひと試合が消化されている以上、引き分けが「何もありませんでした」ということはないのである。
したがって、キャスターの言い方がポイントである。
3連敗という、連続しているものに引き分けをはさんでも、何ら影響がない。
これでは、引き分けは「何もありませんでした」っぽいが、考えてみよう。
キャスターとしては「引き分けがあろうが、とにかく3回負けているほうが問題だよね」を伝えたいのである。
引き分けが間にあっても、3回負けていて、その間は勝ってない。
勝ってないのは、よくないよね。
これを端的に表そうとした結果、「はさんで3連敗」という感じになったのだろう。
それにしても選手達の心境は複雑だろう。
確かによく負けているが、試合を「何もありませんでした」と解釈できてしまうように報道されるのである。
「俺達は、ちゃんと試合をやったぞ!」
思っているだろう。
また、「引き分けをはさんで」という表現についても文句があるかもしれない。
「俺達の試合をしっとりバニラクリームみたいにいうな!」
言いたいだろう。
そして全国クッキービスケット連盟が、
「しっとりバニラクリームを何もないとは、どういった了見だ!」
やりかえしたいだろう。
落ち着け、両方。
本題
これなら「何もありませんでした」てなってもしょうがないよね、な試合。
次回。

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