摩周湖畔トレーニング

いわゆる「曇らないマスク」はたいそう優れているのであるが、それがある以上、その背景もしくは先には
「曇らないめがね」
「曇ることでむしろカジュアルになるめがね」
「曇っても気にならない精神」
「曇らせない吐息」
「曇らない気温」
「曇ろうが曇らなかろうが関係ない気象状況」
「曇ってるほうが普通であるというプロパガンダ」
「コンタクトレンズ」
「視力矯正」
「手術」
「手の目」
があるのであって、その中で「曇らないマスク」が抜きんでているらしいことは、それが一番でした、ということである。
というのも、やはりマスクをしているだけでも少々犯罪の臭いがほのかに漂ってしまうのに、さらにめがねをかけているのである。
もう、お縄を催促しているのと同じである。
その上めがねに霧がかかろうものなら、怪しさだけで胸いっぱいになるところ。
そんなマスクの犯した罪を、マスクで償う。
最たる解決策である。

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