例えば、Aという駅とBという駅があって。
それが何を生み出しているかと言ったら、ちょうどその駅の中間に位置する家の人(斉藤さん)の「うち、駅から一番遠いやん」という、ネガティブな感情。
いわば不幸である。
斉藤さんはそのストレスのせいで、デパートで余計なものを買ってしまった。
じゃあ、A駅とB駅との間にC駅ができたらどうなるかというと、先ほどの斉藤さんはうれしくなるだろうが、一方A駅とC駅の中間に位置する人(鈴木さん)と、C駅とB駅の中間に位置する家の人(室井さん)が不幸になる。
鈴木さんはその不幸を、駅までウォーキングするという考え方で克服しようとしたが、やはり不幸。
歩きすぎて疲れてしまった。
室井さんは悲しみのあまり、毎朝の朝食をジャンクフードで済ますようになってしまった。
このように、何かが新しく誕生するとき、不幸が余計に増えてしまうことは、往々にしてあるのだ。
そんな流れになりそうなとき、その回避策は、もちろんA駅⇔B駅の沿線付近には住まないことだ。