幻想動物生態・クリボー

完全憶測で、いるんだかいないんだかよくわからん生物を紹介する。
◆クリボー
和名:
くりぼー
生息地:
愛知県
足がはえ、緩慢だが移動も可能なキノコの一種。
キノコのかさ部分に目やまゆ、口があり、人の言葉を解すようなしぐさも見せる。
このような特徴からもわかるように、キノコでありながらその生態はかなり動的で、栄養を率先して獲得しようとする。
自然界ではトカゲやねずみなどの小動物を捕食していると思われるが、絶対的な生息数が少ない上、発見されたときは大抵踏みつけられた死体であることが多いため、その詳細は謎となっている。
上目づかいが非常にかわいらしいため、本来は踏みつけられることは少ない。
しかし、思い切り踏みつけると軽快な音を発するため、それが目的で殺傷されることもある、悲劇のキノコである。
また、毒もなく、目のまわりが美味であるため、それも生息数の減少に拍車をかけており、愛知では「キノコ王国を取り戻そう」キャンペーンを影で実施している。
目があるとはいえ、その性能はさほど高くなく、明暗が分かる程度である。
一方、目の上についた立派なまゆについては、その用途は不明。
一時は目を保護する機能を持つと思われてきたが、それほど性能のよくない目を、あんな立派なまゆで防御する意味合いが見出せないとの意見が、今は主流となっている。
口は肛門を兼ねており、「何かを口にしようとしているクリボー」の写真を見て、それが食事中か排泄中かを見極められることが、専門家として求められる一番の能力であるとされている。
ところが、その正解率は10数%と、なぜか50%を切るため、専門家の間では「クリボー一不思議」として、特に話題にならない。

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