暗転の恩恵 2

【あらすじ】
「暗転」って、何事も確実に一区切りしてくれるから、いいよ。
先日、音楽番組を見た。
なにやら女性アイドルグループが歌い踊り、呼吸し、生き。
そして歌い終わったとき、それぞれポーズを決め、動かなくなったところで司会の方に画面が移行した。
この「それぞれポーズを決め、動かなくなった」は、一種の「暗転」ではないか。
歌が終わり、ポーズが決まる。
完結した。
※ただ、このとき彼女達がポーズに耐え切れず、微妙に揺れていたのが印象的だった。
これを見て、僕は心配になった。
「ポーズを持っていない歌手は、大丈夫だろうか?。」
ここでの「大丈夫」は、暗転しなくても、うまくはけることができるか、ということだ。
歌い終わり、彼らはどうしているのだろうか。
僕はあまり音楽番組を見ないので、いまいちイメージがつかめなかった。
知人に聞いてみた。
彼は妙な顔つきをしたが、「とりあえずその点、DAIGOは例外だね」と言った。
彼は確かに、とりあえず両手をクロスし、その手先は謎のフィンガーサインと。
そのポーズをとれば、安泰である。
確かに例外だ。
知人は少しして、「あまり思い出せないが、そういうポーズとかを持ってない人は歌い終わり、カメラから目線を外したりして、ちょっと笑ったりして、ちょっと手持ちぶさたな感じだ」と言った。
僕は確信した。
ポーズのない歌手の人たちは、困っている、と。
いい具合の一区切り方法がないため、そんな曖昧な行動をしてしまうのだ。
次回、歌い終わったあとの区切り方法を考察。
現在の方法数ゼロだが。

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