ローカルあいさつ

人に会うと、だいたい「おはようございます」「こんにちは」と言い、そのあと「いい天気ですね」とかになります。
これが一般的な、普通のあいさつ。
ところで、誰でもそうだと思うのですが、気のおけない友人などに対しては「ローカルあいさつ」があるのではないでしょうか。
例えばいつもメガネをしている友人に会ったとき、「おはよう」ではなくいきなり「お、そのメガネ、ちょっと度が抜けてきてない?」とか言ってしまう。
それが「ローカルあいさつ」。
お笑い好きの友人には「最近のオススメは誰?」。
体型を気にしている友人には「やあ、今日は一段と、君のほうに地軸が傾いてるね」。
情報通の友人には「何か面白いネタはない?」。
これらも「ローカルあいさつ」。
普通のあいさつではないですが、彼ら、少なくともしている方にとっては、あいさつみたいなものとして使われます。
もし誰かに「お、今日も手つきが別の生き物みたいだね」とか言われたら、相手はあなたに対して少なからずの信頼を寄せているので、怒るな。
な?。
追記
僕はよく「最近面白い○○はないかねぇ?」というローカルあいさつを使います。
○○はほとんど、本か映画。
ある友人に対してこのローカルあいさつを使用すると、必ず「ショーシャンクの空に」と「モンスターズ・インク」が回答となります。
このあいさつで、僕は美しく変わらない返歌を聴いたような気持ちになり、それと同時に、この間会ったときから、彼の映画ベストが更新されることはなかったことを知ります。
無意味情報が手に入ったりするけど、少しだけ深みの増すあいさつとなるわけ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です