「フルーツ紅茶」。
発端である。
まず我々は、この飲料に使われているフルーツが「オレンジ」であることを確認した。
「なぜオレンジ紅茶と言わないのか。」
率直な感想である。
そして、我々はその飲料に26%のオレンジ果汁が含まれており、それが「紅茶と果汁の黄金比」であると書かれているのを確認した。
「25%でいいやん…。」
半端な数字は、そうでないものよりも印象を深く与える。
「紅茶と果汁の黄金率を実験したら、こんな半端な数字でした。ちゃんと実験した感じがするでしょ?」
率直な感想である。
さらに我々は、その飲料を口に含み、ほぼオレンジジュースであることを確認する。
「オ、オレンジジュースや…。26%しかオレンジ入っていないのに、紅茶が無い・・・。」
「ということは、紅茶よりもオレンジの方が4倍くらい強いんだな。」
正確な意見である。
こうして我々は「オレンジよりも強い茶葉」を机上で求めることとなった。
つづく。