オーガスタ その3

昨日からの続き
【あらすじ】
もう、何だってんだオーガスタ。
前回、前々回と、ゴルファー達にとって「遥かなもの」を考えてきた。
それは
「ゴルフの聖地(?)、アメリカのオーガスタ」なのか、
「ゴルファーたちの光る汗、空を彩る虹、美しい弧を描くゴルフクラブのボールを当てるところ。8月(オーガスト)」なのか。
・・・僕は迂闊だった。
ゴルファーにとって遥かなもの。
それはルール的に、ボールを入れなくてはならない「穴」に他ならない。
そう。
「オーガスト」は「穴」だったのだ。
「遥かなる穴」
うわあ。
たいへんだ。
そういえばホールと言ったっけか。
とりあえず「遥かなるホール」のほうが汎用性が高い。
ところで、なぜ「穴」「ホール」という言葉があるのに、ゴルファー達はそれを「オーガスタ」と言い換えるのだろう。
※「オーガスタ」が「穴」であることが判明した以上、ゴルファー達は非ゴルファーにはわからない、隠語のような形で「オーガスタ」を使用していることは明白である。
言い換える理由。
それは、知りません。
ただ、僕が思うのは、ボーリングでストライクを3回出すことを「ターキー」と呼ぶ、そんな愉快な出来事がゴルフ界に起きたに違いないということだ。
ほぼ確実だろうが、ボーリングのターキーは「ストライク3回出たらターキーをごちそうするよ」という小話から生まれたものであろう。
(となると、ストライク1回ではベルマーク5点分、ストライク2回だとマックナゲットくらいだろうか)
「穴」を「オーガスト」と呼ぶ、その愉快な出来事とは、なんだろう。
ここで、話は「ゴルフの聖地(?)」に回帰する。
誰か、アメリカのオーガスタに行きたかった人が、穴を「オーガスタ」に見立てたのではないだろうか。
そうすることで、ゴルフ場で穴を狙うことは、ゴルフの聖地を狙うことになり、それはその地のゴルフ場の穴を狙っていることになり、ちょっと由来としてかっこいいのである。
全てのゴルファーは、アメリカのオーガスタにあるゴルフ場の穴を射止めようとしているとも言えるのだ。
ということは、ゴルフ場は世界そのものであり、そこを飛んでいくボールはゴルファー本人を意味するものとなる。
壮大だったんだな、ゴルフとオーガスタ。
遥か。
そりゃあ遥かだよ。
オーガスタ、おわり。
ちなみに、パターゴルフは小旅行気分となる。

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