4コマまんがとは、すごいものだ。
何がすごいかって、確実に4コマ目に落とさなくてはならないところが、だ。
もしかしたら「私の知っている4コマまんがは、落ちてなくてしかも面白いよ!!。」という人がいるかもしれない。
しかしそれでも、あらゆる4コマまんがは、はなっているはず。
日々、ありがちな出来事を書いたもの。
そのまんがの、いくつか前のおもしろ出来事をかぶせたもの。
一見不条理きわまりないが、何故かドミノが倒れていくように4コマ目にたどり着くもの。
それは、はなっている。
「この4コマ目なんだけど、どう?」と。
そんな中、ここ5年くらい前から、いわゆる「ゆるい」4コマまんが増えてきているようだ。
ちかごろ意識して買ってみている。
もちろんそれが「ゆるさ」が売りの4コマまんがなのかは、いまいちわからないのだが・・・。
・・・それはそれは、ゆるい。
ゼラチンの分量を間違えたゼリーのように。
カレーの王子さまのように。
おばちゃんのストッキングのように。
去年の冬にも着たパーカーのように。
やわらかい壁にあてがってしまった、ねじのように。
衝撃のゆるさである。
本を手に、ちょっと、声に出てしまっている。
「なぁおい、もうちょっと、なんか、なんかだろう!?。」
「そんなに意識してゆるくなくたって、いいじゃないか!!。」
「どういうつもりだ。そんなにゆるくて!!」
ちなみに、僕がいけないのは「意識して買ってみている」ところ。
要は、短期間にいくつもまんがを読んだがゆえに「ゆるさ」の許容摂取量をオーバーしてしまったのだ。
たまになら、いいのだろう。
とにかく、これ以上本棚にゆるいものがあふれるようなら、下痢止めが必要になる。