以前、貼り紙について、ちらりと書いた。
「ハチに注意して」みたいな貼り紙だった。
この貼り紙は僕に「貼り紙は2種類の距離を持つ」ということを気づかせた。
すなわち、「その字が読めなくなるまでの距離」と「実際にその情報を知らせたい距離」である。
「ハチに注意して」の貼り紙の例では、明らかに「見える距離>知らせたい距離」であるため、問題にはならないだろう。
貼り紙の文字が読めなくなるくらい距離の離れた場所でハチに刺され、そのことを広告主をとがめても、彼はこういうだろう。
「それ、うちのハチじゃありませんよ。」
また、そもそも貼り紙自体が読めないはずのため、被害者もただ運の悪さを思うにとどまるはずだ。
このようなケースは
「犬のフンおことわり」
「落石注意」(貼り紙じゃないか)
などでも同様だろう。
問題は「見える距離<知らせたい距離」の場合である。
幸か不幸か、警告や危険性を伝えるような貼り紙では、このようなケースはまずない。
「天変地異に注意」
「保険料問題をないがしろにしないでください」
これらは、既に大抵の人が注意していることであったり、そもそも「見える距離と知らせたい距離」の差が大きいため、貼り紙というツールが適切ではないということをみんな知っているのである。
よって、貼り紙としてあまり存在していない。
気になるのはある種の「広告系」の貼り紙である。
「トイプードル譲ります」
この内容は「見える距離<知らせたい距離」の状態であるべきではないだろうか。
そうだとしたら、ここは貼り紙ツールの出番ではない。
別の情報の伝え方があるのではないだろうか。
もっとも、広告主が「譲ってもすぐに会える距離がいい」というのであれば、広告主はえらいが、それでももう少し「譲りたい気持ち」を広げてはどうか。
このようなケースは
「家庭教師やります」なども含まれるだろう。
しかし、「貸しマンション」などの貼り紙に関しては、そこそこローカルでなくてはならない。
世田谷区に近畿地方の安いマンション情報を発信しても、それはほぼ「何も発信しませんでした」と変わらないのである。
貼り紙をこれから貼るというとき、以上のような点を考慮しなくては、貼り紙の効力を最大限に発揮させることは出来ない。
でないと、リーガルの貼り紙業界の人に「こいつわかってねぇよ」と思われてしまうことだろう。
結論
インターネットって、すごいね。
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張り紙に関して、それだけ考察できるあなたが凄い。
幼い頃に友達と2人で「飼い猫探してます」の張り紙主に「猫見つけたけど、逃げられた!」と嘘?を言って、お礼に500円とチョコレートを貰ったことがあります。
今思い出して心を痛くした。
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猫飼い人の、逃げた猫を見つけたという人が現れたときの喜びと、結局見つからなかったという失意がわからんのか!?。
ということで、その500円を渡しなさい。