言葉というものは、その有用性や汎用性がゆえ、どこでも見ることができます。
一見言葉がなさそうな場所でも、水の溜まった空き缶があれば、大量にわきます。
ちょっと前、検索されないだろう言葉について書きました。
ポメッロ
ぴんこもち
昨今、検索されやすい言葉への関心が尋常ではありませんが、
逆に「ありそうだけど検索に引っかからない」言葉を考えることに脚光が集まらないのは、ちょっと意外。
だいたい何かしらのメディアで出てそうなんだけどなぁ。
既に誰かやってたら、ごめん。
僕、後発であることを、ここに宣言します。
----------------------------------------------
「ありそうだけどなさそうな言葉」を考えてみました。
【制約】
・基本6文字以内(漢字は一文字とする)
・「ぎょり値踏み」など、明らかになさげなやつはだめ
・基本、そのときの気分によって基準は上下する
・生まれたて、もしくは使われることに慣れていない言霊なので、やさしく接する
検索で、なさそうなキーワード集
・虫みそ
:文字どおり。
・ブログっち
:これも文字通りだけど、ありそうではあります。
・鳥岩肌
:なんだろうねぇ。
・コンパクティー
:使っている人はいまい。それにしてもコンタクティーと似てる。
・マリッジピロー
:これはいいとこついているのではないでしょうか。
それにしても、後半は制約越えてるねぇ…。
気になる人は検索してみよう。
僕はあんまし気にならないので、シングルピローで寝ますわ。
ちなみに「ぎょり値踏み」は、二人の男が電車に乗っていて、片方が向かいのドアに立っている女の子をじろじろ見る。
それに対してもう片方が「お前、ぎょり値踏みするなよ。」
こんな感じで使われる言葉だと思います。
月: 2007年5月
正しさニッチ
俺は正解なんて、ひとつも知らない。
だが、間違いは知っている。
例えば暇なとき、電話を誰にかけるかなんてものに、正解はない。
だが、電話自体に話しかけるのは、間違っている。
だって、電話はレスポンスないだろ?。
どこの国の主張が正しいかなんて、知らない。
だが、多くの人を傷つける行為が間違いだってことは、知っている。
だって、自分に置き換えてみたら、当たり前だろ?。
週刊誌に載っていることが全て正しいかなんて、知らない。
だが、子供向け週刊誌「そーなんだ!」の、以前やっていたCMで「そーなんだ!」と言っていた女の子の、はきはきし過ぎた笑顔は、間違っている。
だって、はきはきし過ぎた笑顔の子供は、ちょっと背景を考えさせすぎだろ?。
・・・あぁ、もちろん。
最後に取り上げた話題のセレクションが間違っているなんてことは、既に把握済みだ。
天使何人とまれるか
ドライブをしていると、お年寄り介護関係の建物があった。
「天使の○○」という名前だ。
姉はそれを見て「ちょっと、ニアピン過ぎる」と言った。
僕も同感だ。
だが、姉には、他にも思うところがあった。
知人に聞いた話によると、介護関係の仕事は人手が少なく、大変なのだそうだ。
だから、そのイメージと天使のギャップに違和感を覚えたらしい。
そんな調子で、またポツリとつぶやいた。
「天使があんな殺風景な家に住んでんの?。」
おそらく訪問タイプの介護サービスが主な仕事なのだろう。
確かに、大きな看板に反して、寂しげな、二階建ての一軒家だった。
でも、その一軒家を見た僕は、確かに天使が来ているかも知れないなぁと感じた。
一階に、出入り口が見当たらなかったのである。
ぶら下がるのが、やめられない。
うちの玄関には植木が置いてあるのですが、そこにみのむしがぶら下がっていました。
それも2個。
ならんで。
なかなかいい具合なので写真に撮りたかったのですが、あいにく出かける途中。
兜の緒を締めながら、父親に「撮っといて」と頼みました。
さて、帰ってきてからそのことを聞くと、驚愕の真実が。
父親は「取っといて」と解釈したらしい。
幸運なことに父親は「取っとくこと」を忘れてしまったため、みのむしはもがれずにすんでいました。
みのむしは、そのイモムシライクな風貌を隠してくれているので、案外いいやつだと思っていたけど、嫌いな人もいるようです。
確かに木とかを食い荒らすのかもしれないけど、一般家庭にとってはそれほど深刻な問題でもなさそう。
やつらがぶら下がっているのを見ると、なんだが楽しくなるんですがねぇ。
何で嫌いなのかな、と考えたら、2秒くらいで答えがわかりました。
みのむしが嫌いな人は、小さい頃、近所のお兄ちゃんに教わったのです。
「あの、木とかにぶら下がってる、あれな。中にかっぱえびせん入ってんねんで。今度開けてみ。」
これは嫌いになります。
悪いヤツがいたものですね。
でも、ホントはそんなことないヨ。
あとひくうまさ、かっぱえびせん!!。
お子様のおやつに、おつまみにもどうぞ!!。
広範囲にフォローしといた。
チッチ
「舌打ち」が、嫌いだ。
怒っている。
いらいらしている。
それを「舌打ち」によって表現しているわけだが、たいていそんな人は、舌打ち前から十分に表現できている場合が多い。
相手を責めるような口調。
同様の意味を持つ無言。
眉間に寄せられた、しわ。
ジャンプ大K→しゃがみ中P→真空波動拳。
本当は、これらだって嫌いだ。
もちろんやってしまっている本人も、嫌いに違いない。
ちゃんと考えれば、責めるのは何かそういう遊びに興じていたとき、無言は「結婚しよう」とか言う前の段階、寄せられるのはおたより、真空波動拳は何かそういう遊びに興じていたときの方がいいって思うはずだ。
そこにきて「舌打ち」である。
怒ってますよパワー、いらいらしてますよパワーを増長させ、相手を困窮させる効果しかないではないか!!。
そんな舌打ちに対して、僕は「お前は小鳥か!!。」とよく言ってあげている(言える人にだけだが)。
舌が打つのは鼓くらいでよいのだ。
同形異想その2
昨日からのつづきなんで。
【あらすじ】
ドトールのジャーマンドッグはマスタードのみかかっているものだが、僕は「マスタードとケチャップがかかっている」と勘違いしていた。
それにしても、である。
おそらく、僕がジャーマンドッグを注文しているとき(ジャーマンドッグは、僕が君をジャーマンドッグと呼ぶことを許してくれるだろうか)の、僕以外のドトール店内の全ての人は「ジャーマンドッグはマスタードしか、かかっていない」ということを知っているはずだ。
これは、何気に怖い。
みんな同じようにカフェラテとかを注文しているが、その中の一人は、「ジャーマンドッグを注文すればマス・ケチャ確定」と思っているのである。
例えば、突然強盗が現れ、店員さんに
「おい、そこのお前。ジャーマンドッグを作れ!!。」
店員さんが恐る恐る作ったジャーマンドッグを見て、アホな僕が
「なんてことでしょう!!。スペース銃を持った相手に対して、ケチャップかけ忘れたジャーマンドッグを出すなんて!!。」とか言う。
そして強盗が、
「あぁ?、ジャーマンドッグはマスタードのみに決まっているじゃねぇか。まぁいい。俺もケチャップがほしくなった。あがなってもらおうか、お前の血で!!。」
とかなる。
例えば、突然○と×が描かれた大きなボードが出現する。
その向こうには、おそらくハワイで調達されたであろう泥、もしくは青いマットがひいてあり、以下はご想像の通りである。
今までのブログ内容に漏れず、例えを茶化してしまい誠に申し訳ありませんが、今回のような「隠れた勘違い」が露呈されてしまうような「突然」は、意外と上記の例みたいな感じかもしれません。
このような感じの勘違いと、それが露呈される時が「突然」であることは、我々が「とりあえず、あいづち」というテクニックを取得していることからも間違いありません。
僕の場合、「隠れた勘違い」が露呈されたのが、店員さんと会話中の、自分の中であり、そこそこ内的な処理で事無きを得ました。
ただ、今回のような機会がなければ、だいぶマスケチャ思想のままで、かなり大規模な「突然」を経験することになったでしょう。
日常生活の中において、「あれ、ドトールのジャーマンドッグって、何かかってたっけ?。」という会話が発生することって、あまりないから。
「隠れた勘違い」は程度の差はあれど、誰しも持つもの。
「あの人、痩せてるけど体脂肪率は高いんですって。」くらいに隠れています。
とにかく、今回「ドトールのジャーマンドッグはマスタードのみ」ということを知る機会があって、本当によかった。
僕は、泥まみれにはなりたくないから。
同形異想その1
以前、ドトールのホットドッグについて書いたことがあります。
この気持ち、カウンタ越しに届け。
かいつまみますと、「マスタードが苦手なので、ドトールのホットドッグを「マスタード抜きで、ケチャップだけかけて」と注文したら、マスタードのみだった。」という話。
僕は、大変な過ちを犯していました。
「ドトールのホットドッグ」は、デフォルトがマスタードのみだったのです。
そして、ホットドッグですらありませんでした。
ジャーマンドッグ。
ジャーマンドッグとか言うらしい。
僕は、君があんまりホットドッグに似ていたものだから、てっきりケチャップとマスタードがかかった食べ物かと思っていた。
注文したら店員さんが、あの黄色と赤色の2種類の絵の具の化け物みたいな、メープルシロップが入っていそうな容器からマスタードとケチャップを搾り出して君にかけているのだと思っていた。
ごめん、G.D!!。
思い返してみると、僕が「マスタード抜きで」と注文したら、店員さんは不思議な顔をしていることが多かった。
僕の頭の中では「(マスタード + ケチャップ) – マスタード = ケチャップ」であり、ケチャップのかかった商品を注文したつもりだった。
しかし、店員さんの頭の中では「マスタード – マスタード = ちょっと、味が薄いかもしれませんよお客さん」であったのだ。
・・・
夫婦関係とかも、こういう些細な行き違いから、互いに自分の部屋のドアを強く閉め、大きな音で相手を威圧しようとする関係になってしまうので、注意するように。
明日に続く。
ゼロを得る第三の選択
ペプシに「NEX」というヤツが登場しています。
こやつはゼロカロリーらしい。
一方、「ノーカロリー コカ・コーラ」というヤツもいます。
こやつはゼロキロカロリーらしい。
・・・
濃い。
・・・濃度の高いものを感じます。
たぶん、コカコーラはすごく考えたね。
「ゼロカロリー」をNEXに取られてしまったから、それよりもインパクトのある「ゼロカロリー」を考えなくちゃいけなかったはずです。
「ゼ・ロ・カ・ロ・リ・ー」と殴り書きされたホワイトボードを前に、モヤッとボールを抽選で当てたことのある社員さんがひねり出した「ゼロキロカロリー」!!。
「いつもは何キロカロリーもあるものが、ゼロなんだ!!」と、「ゼロカロリー」よりも「ゼロ」のありがたみを押し出している!!。
また、商品紹介などを見てみると「0kcal/100ml」とか書いてある。
すげい!!。
もし、100ml飲む予定だったところを200ml飲んでしまったとしても、罪悪感を感じずに済む!!。
0kcalだもの。
でも、なんとなく恩着せがましかったり、「じゃあ、いつものは何キロカロリーもあるんだよな・・・。」とか考えてしまう気もします。
何はともあれ、どっちがおいしいのか。
とりあえず、両方とも飲まない僕も、ゼロカロリーです。
「ハチの諸君も注意してください」
モノレールの駅に停車した際、一枚の張り紙が目に入った。
「ハチに注意してください。」
ハチを出さないようにする気は無いようである。
だが、ハチの巣を取るよりは、張り紙で注意を促すだけに留めるとした駅員の対処は、どことなく共感を覚える。
危険なもの、いらないものを排除する考えは、時としてブーである。
極端なまでにそのような思想に傾倒してしまうと、国際的な宗教問題に発展したり、村八分的な感じになったり、3人男兄弟の次男がグレたり、鬼ごっこのとき、一人だけ幼稚園児がいたりして「保護しつつも、オニしつつも、逃げも」のようになってしまい、順番に問題が軽くなっているようで申し訳ない。
だが、ある本には「狭い地域での問題は、広い地域のそれよりも深化しやすい」とある。
次男がグレたりするのも、決して軽い問題ではないことは、わかってほしい。
ということで、みんなでハチの巣を暖かく見守るけど、あんまり危ないようだったら何か起こる前に取っちゃった方がいいよ、という話である。
チラシズム
今まで「号外」なるものに出会ったことがありません。
テレビなんかでは、景気よく配っているのにね。
こないだうろうろしていたら、駅前に立って美容室の割引券を配っていた女の子が「ニュースです」と言っていました。
こじんまりしてるな、ニュース。
でも、なかなかチラシ受け取ってもらえないだろうから、このくらいの誇張は許されそう。
それに、歩行者の中には一日中ヘナを探し続けていた人がいるかもしれません。
「え、えぇっ!!。あの、ターバン印のヘナが、こんなに安いの!?。」
当方ヘナ無知ですが、こんな感じで感謝されます。
さて、こういうチラシを受け取ってもらうには、色々なテクニックがありそうです。
どんなもんでしょうか。
今、バイト中のあなたは、てんこ盛りのチラシを前に呆然としています。
先輩の話を聞かなかったので、どうすればよいのか分かりません。
そこで、僕が教えてあげよう。
以下、嘘ですけど。
・「ついにあの悠久調査団が、幻の動物ラルパカの捕獲に成功しました!!。」とか言いながら渡す。
・チラシを嗅ぎながら「あれ、ちょっ、何か、こんないい匂いしたっけ、あれ・・・。」と言いながら渡す。
・チラシの束を道端に置いておき、その少し手前に両面テープをばら撒いておく。
こうしてごらん。
チラシは少なくなっていくはずだ。
君の立ち位置から5m先のことは、知らないけどね。
ん?。
そんな汚いやり方は、嫌だって?。
・・・いいやつだ、君は。
では、こんなのはどうだい?。
・改札で定期を入れると、定期と一緒にチラシも出てくる。
・雨が降り出すといっせいに店頭に並ぶビニール傘に、もうチラシの内容が書いてある。
・チラシを処分したのち「テレパシーで不特定多数に送信しておきました。」と報告する。
ん?。
そんなの、俺にどうしろって?。
・・・的確なやつだ、君は。