生きていると、経験が積まれる。
経験を積むと、人間性に深みが増し、人にやさしくできたりする。
アクシデントに対しても、柔軟な対応が可能かもしれない。
もっと原始的な点から見ても、生きていくうえでは確実にメリットになる。
でも、つまらないことになってしまうときもある。
例えば小説のオチが、何だか他ので読んだことのあるのだったりするときだ。
最後の最後で、なんとなくさみしくなる瞬間だ。
もちろん、恋愛小説「自分と同じような経験」とかになると逆に喜んでしまったりもする。
また、推理小説だと「知ってるもんねー」となり、ちょっとした優越感を味わえるかもしれない。
でも、わかるだろう。
どんなことでも、経験してしまったことはいつか、抑揚のないものになってしまう。
飽きてしまうのである。
経験をした部分は黒く塗りつぶされ、終わり。
飽きることが蓄積していくのである。
これは盛者だろうとなかろうと、生きているかぎり続くことだ。
だから、食べ物の味を感じたときは飛び上がって喜ぶべきなのだ。
あなたはまだ食べることに飽きていない。
どんな本でも、少しでもいい部分があったら「ありがちな内容」とか言わずに感動するべきなのだ。
あなたはまだ「詰んで」いない。
何のイベントのない日でも、小さな変化に気付くべきなのだ。
あなたはまだ全てを飽きるには早すぎる。
いつもどおりの日。
だから、かけがえのない日。
「母さん。これがドラクエのレベルを99まで上げる意味だよ!!。」
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はぐれメタルを仲間にする前にLV99になりました。
こんな僕に道は開けますか?
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開けてたからLV99になれた、とも言える。